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犬の歯の治療
2007年2月14日のことです。

いつものように文太とおもちゃで遊んでいました。ひっぱりっこをしていてパッと文太がおもちゃを放した瞬間、口の中からぽろっと何かが出ました。「え?」と思ってみてみると、歯のようです。慌てて口の中をこじあけて見てみると、右上の奥の臼歯が折れているようです。欠けた部分はちょうど小指の爪ぐらいの大きさで、厚さは2〜3ミリぐらいのものでした。


念のためにすぐに病院に行くことにしました。折れたと思われる歯はぐらぐらしている様子もなく歯茎から血が出ているわけでもなかったので、実は病院に行くまではさほど心配もしておらず、一応先生に診ていただいて「大丈夫です」の太鼓判が欲しかっただけだったのです。

文太の歯を見た瞬間先生に「これはちょっと大変ですね・・・」と言われて初めて事の重大さに気付きました。

折れた部分が結構大きくて、表面を覆っているエナメル質、その下にある象牙質の部分もとれて神経の通っている歯髄がむき出しになっているのです。

折れたのはこの歯


折れたところから歯髄が見えています。

(真ん中のちょっとへこんでいて赤くなっているところが歯髄です)

歯が折れたと言っても少し欠けたぐらいなら特に気にしなくても大丈夫なことも多いそうですが、歯髄がむき出しになっているということはそこからバイ菌が簡単に入ることになります。そうなると、口の周りや頬の部分が腫れてきたり、酷い場合は歯から入った菌が全身にまわり、もっと怖い感染症を引き起こす危険性もあります。

そこで、治療法として先生が3つ挙げられました。
@とりあえず抗生物質を投与して様子を見る。
A人間の歯の治療と同じように折れた部分を処置して詰め物をする。
B抜歯

歯の治療をするとなると、犬の場合は当然全身麻酔が必要になります。@の抗生物質投与は私が麻酔を気にするあまり先生がひとつの提案として出されたのですが、文太のようにこれだけ歯髄が出ていると、やはりそのままにしておくことはお勧めではないとのことでした。(当面は大丈夫だとしても、いずれ何らかの処置をしなくてはならなくなる、とのこと)私としてもこのままずっと細菌感染の危険性を残しておくのも不安だし、腫れるたびに抗生物質を投与するというのも抵抗があります。(抗生物質の乱用の危険性については以前こちらで書きました。)

次に、Aの人間と同じような処置ですが、先生がおっしゃるには実は獣医といえども歯の処置に関しては人間の歯医者さんと違って獣医大学でも実習なんかはされておらず、素人同然なのだそうです。そのため人間の歯科医並の高度な技術がある獣医はほとんどおらず、どうしても歯医者さんの真似事のようなことになってしまってきちんと処置できる獣医さんは少ないそうなのです。(余談ですが、最近は人間の歯医者さんが獣医さんに頼まれて犬や猫の歯の治療をすることも多くなってきたそうです。)

かぶせ物をしてもきちんと処置できていないとそこから細菌が入る可能性もあり、やはり一番よいのは抜歯だというご説明をいただきました。抜歯をすると細菌感染の可能性もなくなり、今後もまず問題ないとのことでした。

結局、処置をするならできるだけ早い方がいいということで、3日後の日曜日に全身麻酔をした上で抜歯をすることになり、それまでの間、抗生物質を飲ませることになりました。

抜歯・・・・・・  全身麻酔・・・・・・・

それを聞いたとたんものすごく動揺して何か言おうとすると泣きそうになってしまい、後は一緒にいたおとうはんと先生が話しをされるのをぼーっと聞いていました。

そんなに酷いことになっているとは・・・。時間をさかのぼって考えてみると、文太は骨などの硬いおもちゃをガジガジしていることが結構多く、よくおとうはんに「あんまり噛ませたら歯が折れるぞ。」と注意されていたのですが、「犬の歯なんてそんなに簡単に折れるかい!」と気にしてなかったのです。そこまで過保護にしなくても、と思っていたし、それに、文太はいつもやわらかいごはんを食べているのでたまには硬いものを噛ませないと、とも思っていたのです。あのときにちゃんとおとうはんの言うことを聞いていれば・・・。

歯が折れたときは軟らかい布製のおもちゃで遊んでいました。ひっぱりっこはしていましたが、さすがにそんなに軟らかいもので折れるとは思えないので、多分前々から硬い骨などを噛んでいたときに歯にひびが入っていたりしたものが、何かのひょうしにひっかかってひっぱったときにとれてしまったのだと思います。

病院で先生が「これだけ歯髄が出ているとかなり痛いだろう」と、おっしゃっていました。文太はなんだか痛みに鈍感なようで、未だかつて痛さでキャンとか鳴いたことはないのですが、昨日からなんとなく元気がないのはもしかしたら痛いのかもしれません。とは言え、いつもどおり元気に散歩にも行ってきたし、食欲もあるし、ぐったりしてるということはないのですが。

文太のように歯が折れたという治療で来る犬や猫がここ最近ずいぶん増えてきたそうです。ガジガジも自分で手加減できる子は問題ないと思いますが、文太のように加減を知らず夢中になると必死で噛んでしまうような子はどうぞ気をつけてあげてください。硬い硬い骨のようなものはやらないほうが無難かもしれません。

飼い主の認識不足でこんなことになってしまったと文太に申し訳ない気持ちでいっぱいなのと、やはり抜歯の際の麻酔の不安とマザコン文太を病院に預けないといけないことによる文太の心身のストレスを考えるとどうにもやりきれない気持ちで・・・。当時はかなり凹んでいろんなことを考えると夜も眠れなかったのですが、少なくとも抜歯をしたことで今後の不安はなくなり、現在も元気にしています。

文太が特別歯が弱かったというわけではありません。これは、誰にでも起こり得ることなのです。皆さんもどうぞ気をつけてあげてください。
(フレンチブルドッグ文太部長のロハスな毎日 2007年2月14日の記事より加筆修正)
   
   
 
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