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夏の皮膚トラブルを防ごう
夏場に特に注意したい皮膚トラブル。夏になるとカイカイになる、というワンコも多いのではないでしょうか。

<夏に皮膚病が多くなる理由>
以前『皮膚病の種類』でも書きましたが、一言で「皮膚病」と言っても、原因は多種多様です。その中でも多いのが「細菌・カビによるもの」と「ダニなどの寄生虫によるもの」「アレルギー(食餌・接触性)」です。そして、そのトラブルの元となるカビや細菌、ノミ・ダニは高温多湿な夏は一年のうちで最も活動が活発になる季節なのです。 加えて、ジメジメした気候になると人間と同じく犬も精神的にストレスを感じます。暑さで食欲や体力が低下し、また、暑くて思うように走り回ったり遊べなかったりすることで犬の心身にストレスがたまり、免疫力が落ちることで皮膚にトラブルが起こりやすくなるのです。

<夏に発症しやすい皮膚病>
●膿皮症(のうひしょう)
皮膚には1センチあたり100万個とも言われる菌が棲息しており、外から入ってくる菌から体を守り、皮膚を健康な状態に保つ働きをしています。これらの皮膚常在菌は腸内細菌と同じく善玉菌と悪玉菌があって、普段はそれぞれの縄張りを保ってバランスよく暮らしています。しかし免疫力の低下により皮膚感染防御機能が低下したり、擦り傷や掻き傷、不適切なシャンプー、ノミやダニの寄生など様々な原因によってバランスが崩れ、主としてブドウ球菌などの『悪玉菌』が異常繁殖して皮膚が化膿してしまうのが膿皮症です。犬の皮膚病のうち最も発症率が高い病気です。

一口に「膿皮症」と言っても、部分的にできるものから全身にできるもの、また細菌の進入が表皮の部分だけのものや皮膚の深部にまで到達しているものまで症状は様々で、それぞれの症状にあった治療をする必要があります。

●ノミアレルギー
ノミは気温15℃以上、湿度60〜80%の環境で繁殖するので、湿度が高くなる梅雨以降に爆発的に増えます。ノミに刺されて吸血されると体にかゆみが起こり、ノミの唾液に含まれる成分にアレルギー反応を起こして炎症が起こります。

その他、ハウスダストの原因となるダニも夏場にかけて繁殖のピークを迎えます。ダニが増えるとその死骸がハウスダストとなり、アレルギーの原因になることも非常に多いそうです。

※これらの原因・症状は皮膚病のほんの一部です。同じような症状に見えても原因が全く違う場合も多々あります。夏に起こったから「膿皮症」であるとは限りません。食餌アレルギーがたまたま夏に出ただけということもありますし、いろんな病気が併発していることもあります。皮膚病の治療の第一歩は原因の特定だと言われており、間違った治療法は治るどころか悪化させる原因となることもありますので、皮膚に何らかの症状が出たときは信頼できる獣医さんに診てもらい、指示を仰いでください。


<予防策>
●細菌・カビの繁殖を防ぐ
炎症の原因となる細菌・カビ・ノミ・ダニを増やさないというのが予防の第一歩です。

*部屋の空気の換気・除湿*
梅雨に入ると窓を閉めることが多くなり、換気が不十分になりがちです。湿り気のあるところにはカビが生え、カビが生えるとカビをエサにするダニが増える原因にもなります。(カビ自体がアレルギーの原因になることもあります。)天気のよい日は出来るだけ窓を開けて空気の入れ替えをし、窓を開けられないときは湿気がこもるのを防ぐために扇風機を回して空気の流れを作ったり、エアコンのドライ機能を利用して除湿を心がけましょう。

*マメな洗濯・掃除*
家の中(特にサークルなど犬の寝床にしているところ)は掃除機をマメにかけるようにし、犬用布団やおもちゃなど洗えるものはマメに洗い、洗えないものは天日干しをしましょう。(洗ったものは生乾きにしているとよけいに雑菌が繁殖するので、しっかり乾かすこと。)

*ブラッシング*
前に『抜け毛退治』でもいいましたが、春から夏にかけて不要になったアンダーコートが大量に抜けます。この「死に毛」をそのままにしておくと、通気性が悪くなって皮膚が蒸れて細菌が繁殖しやすくなります。ブラッシングをしてアンダーコートの死に毛を取り除き、通気性をよくすることが大事です。(ただし、あまりきつくブラッシングしたりすると皮膚を傷つけて逆効果になる場合もありますので、やさしく撫でるようにしてあげてくださいね。)

*シャンプー*
皮膚を清潔に保つために定期的にシャンプーをしましょう。高温多湿の夏こそシャンプー後の生乾きは厳禁です。湿度が高いとなかなか体が乾かず、ジメジメしたまま放置すると雑菌の温床となりますので、シャンプー後はドライヤーでしっかり乾かしてあげてください。(ただし、ドライヤーの熱で熱中症になる場合もありますので、冷風と交互にして体温があがりすぎないように気をつけてくださいね。)

*散歩後*
散歩後に足の汚れをしっかり取り除くことも大切です。タオルで汚れが落としきれないときは洗うことが一番ですが、肉球と指の間は水分が残りやすく、また犬にとって唯一汗をかく場所でもあるので、じっとり湿りがち。洗ったら必ず肉球と指の間もしっかり乾かしましょう。また、散歩後に固く絞った蒸しタオルで体を拭いて汚れやホコリを落としてあげましょう。

*顔のシワ・口のまわりのお手入れ*
フレンチブルドッグは顔のシワの間が蒸れやすく、ほこりや皮脂がたまって雑菌がわきやすいので、散歩後や食後など汚れていたら清潔なタオルやティッシュなどで拭いてあげましょう。また食後は食べかすをそのままにしておくと雑菌が繁殖しやすいので、食後もきれいに顔をふいてあげましょう。

●免疫力の強化
雑菌を繁殖させない環境をつくるのと同時に、菌に負けない体を作るのもとてもとても大事です。人間も夏バテしやすいのと同じで、犬も暑さで体力や免疫力が衰えがち。本来病気を防ぐのも治すのも薬ではなく自己のもつ免疫力です。ふだんからしっかり免疫力をつけるようにしましょう。

*栄養のある食餌*
夏は食欲が衰えがちですが、強い体を作るのはやっぱり毎日の栄養のある食事です。しっかり栄養をとるようにしましょう。特にEPAやDHAなどのn-3不飽和脂肪酸を含む食品(まぐろ、いわし、さば、サンマなどの魚及び亜麻仁油(フラックスシードオイル)、しそ油、などの植物性油)は皮膚バリア機能を高めるのによいとされています。

*ゆっくり休養*
体力をつけるにはゆっくり寝ること。しっかり睡眠が取れる環境を作ってあげましょう。

*ストレス発散*
暑くても毎日の散歩や遊びでしっかり運動してストレスを発散させてあげましょう。
(ただし、熱中症には充分注意してください)

*リラックス*
マッサージなどで飼い主ともども心身ともにリラックスできる時間を作りましょう。

皮膚トラブルなんかに負けずに元気に夏を乗り切りましょう!!
(フレンチブルドッグ文太部長のロハスな毎日 2007年6月10日の記事より加筆修正)