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冬に注意したいこと
犬は寒さに強い」と思われていますが、最近は室内で人間と同じように過ごしていることも多くなり、寒さに弱い犬も増えています。また、アンダーコートのないシングルコートの犬(マルチーズやプードルなど)や、フレンチブルドッグのような短毛の犬も寒さが苦手ですし、老犬や心臓・呼吸器の弱い犬も寒さには注意が必要です。そこで、今日は寒い冬に気をつけたいことをまとめてみました。

●ウイルスに注意!
低温で乾燥している冬は一年で一番ウイルスが活発に動き回り蔓延しやすくなる季節。また、普段は鼻や喉の粘膜によりウイルスや細菌などの異物が体内に入り込むのを防いでいるのですが、空気が乾燥している冬は粘膜の保湿性が失われがちなのでウイルスが体内に入りやすくなりウイルス感染症も増えます。

犬がウイルスに感染すると、セキ・くしゃみ・発熱・下痢・嘔吐など人間の風邪と同じような症状が出ます。風邪だと思って放っておくと肺炎など他の病気を併発するかもしれないし、また場合によっては命に関わる感染症の場合もあるので、何かいつもと様子が違うと思ったら念のため病院で診てもらってください。

また、ジステンパーやパルボウイルス感染症などの命に関わる病気はやはりワクチン接種で予防するのが安心だと思います。

ところで、人間の風邪は犬にうつると思いますか?

答えは「NO」です。同じく、犬がウイルス感染によりセキやくしゃみをしていてもそれが人間に移ることはないそうです。ウイルスは通常同じ動物同士でしかうつらないそうです。なぜかと言うと、ウイルスは動物の生きた細胞に侵入・寄生して細胞を破壊してはまた別の細胞に入り込み、感染を広げていくのですが、体内の細胞にあるウイルスを受け取る入り口となる「レセプター(受容体)」の型は動物によって違います。そのため、犬の病気のウイルスがたとえ人間の中に入ってきたとしても型が合わず細胞の中に入ることができないからだそうです。

ただし、前にも書きましたが、中には人も動物も同じように罹患する 「人獣共通感染症(ズーノーシス)」 もあるので注意が必要ですし、また人のインフルエンザは犬や猫にはうつりませんが、フェレットにはうつるそうです。

また、2009年に大流行した新型インフルエンザウイルス(H1N1)も犬への感染が報告されています。(詳しくはこちら


ウイルス感染を防ぐには・・・
<保湿>
乾燥しがちな部屋に加湿器をつけたり、濡れたタオルをかけたり、ストーブをたいているならやかんにお湯をわかして蒸気を出しておくなどして湿度を上げると乾燥を防ぐのに役立ちます。

<除菌>
散歩から帰ってきたら足や体ををきれいに拭いたり、ブラッシングをして清潔にすることが大切です。静電気が起こると細菌やウイルスなどをひきつけやすいので、ブラッシングの際にスプレーをするのも効果的です。

また、犬の排泄物を介してウイルスに感染することもあるので他の犬のおしっこやウンチを舐めたりしないようにしましょう。それと、人間がウイルスを運んでいることもあるかもしれないので、飼い主も他の犬を触った後や帰宅時にはしっかり手を洗って除菌する習慣をつけたいですね。

<免疫力強化>
人間もそうですが、同じ状況にいても風邪をひく人と元気な人がいます。これはその人が持つ免疫力の差です。免疫力が強い人はウイルスが入ってもやっつけられるので発病しませんが、免疫力が弱っていると簡単にウイルスが蔓延します。犬も全く同じなので、普段から健康に心がけて、充分な睡眠と栄養バランスの取れた食餌をとり、散歩や遊びなど適度な運動で体を鍛えてストレスをためないような体作りを心がけてください。


●過保護にしすぎない
犬は本来自分で体温調節ができます。しかし、一年中エアコンで温度調整された環境に慣れてしまうと、体温調節機能が働かなくなってしまい、その結果暑さにも寒さにも弱くなってしまいます。

フレンチブルドッグは上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)があるダブルコートの犬です。(詳しくは 「被毛(コート)の話」 をご覧ください。)保温効果のあるふわふわのアンダーコートで寒さから体を守っています。しかし、冬でも暖かい部屋にずっといて散歩もほとんど行かず外にもろくに出ない生活をしているとアンダーコートがちゃんと生え揃わず、ますます寒さに弱い体になってしまいますし、体が季節を感じず年中毛が抜けることにもつながります。

我が家はこたつ以外の暖房はほとんどつけておらず、寒くても雨の日以外は毎日散歩に行っているので、文太はこの時期びっしりアンダーコートが生えていて、抜け毛も今はあまりありません。(その代わり春になって暖かくなると激しく抜けますが。)

冬でも毎日散歩に行ったり日中の暖かいときに外やベランダに出て外気に触れさせて冬の間はアンダーコートをしっかり生えさせることは必要です。

また、日々のブラッシングで皮膚に刺激を与えて新陳代謝をよくして毛吹きをよくして毛並みを整えてふんわりさせておくことも保温の効果があります。


●温度差対策
冬でも外に出ることは大切とは言え、温かい部屋から急に寒い外に出ると心臓に負担がかかります。また急激な温度変化を何度も繰り返すと体の抵抗力も落ちてきます。急に外の冷たい吸気を吸うと咳き込んだりしてしまい、呼吸器が炎症を起こし、肺炎や気管支炎、咽頭炎などの呼吸器系の病気にかかりやすくなります。

部屋を暖かくし過ぎないことや外に出る前には玄関や廊下などの家の中の比較的寒いところでしばらく過ごして徐々に寒さに慣らして、心臓や呼吸器などの負担を減らしてあげましょう。特に寒さに弱い老犬や仔犬、心臓疾患・呼吸器疾患のある犬は気をつけてあげてくださいね。


●水分補給
夏と違って冬は水をあまり飲まないと思いますが、水分量が充分でないとオシッコの回数が減って尿石症や膀胱炎、腎不全などの泌尿器系の病気にかかりやすくなります。

手作り食の場合は充分に水分が足りていると思うので問題ないと思いますが、ドライフードを与えている場合は特にしっかり水分が取れるようにしてあげてください。また、普段からよく尿の観察をして何かいつもと違うこと(オシッコの色がおかしい、量が多すぎる、少なすぎる、なかなか出ない、排尿時痛そうにしている、など)があれば病院で診てもらってくださいね。


●骨関節系疾患
寒くて散歩に行かなかったりして運動を充分にしていないと関節を支える筋肉が弱くなり、その状態で急に運動したりすると軟骨や靭帯に負担がかかって関節を痛めてしまいます。普段から少しずつ散歩などで運動をすることは大切ですし、寒いときに急にダッシュをしたり急旋回したりすることも関節や靭帯に負担がかかるので、ドッグランなどでも関節が温まるまで急に走らせたりしないように注意してあげてください。
(フレンチブルドッグ文太部長のロハスな毎日 2008年2月3日の記事より加筆修正)