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フィラリアの予防と注意
フィラリアは大変恐ろしい病気で、犬にとってはつらく苦しいものですが、予防さえすれば防げる病気です。予防に際しての注意点などを考えてみましょう。

<心臓の働き>
フィラリアの予防薬は『予防薬』といいながらも、実は「蚊に刺されない薬」ではありません。犬の体内に入ってしまったフィラリアの幼虫を殺す薬なのです。感染幼虫であるL3になったフィラリアが犬の体内に戻り、L5に成長して血流に乗って心臓に到達する前に一気にやっつけてしまう薬なのです。(詳しくは『フィラリアについて』をご参照ください。)

そのため、1ヶ月に1回飲ませるといっても1ヶ月間ずっと薬が効いているわけではなく、薬自体は2〜3日で排泄されます。だから、4月ごろになって「蚊が出たからすぐに飲ませなければ!」というものではないし、蚊がいなくなってから1ヶ月後にも飲ませなければいけないというのはそのためです。

L3が体内に入ってからL5になるまで1ヶ月強から約2ヶ月ありますので、正確に言うと薬を飲ませる期間はきっちり1ヶ月である必要はなく、実はもう少し余裕があるのですが、「1ヶ月に一度」としておくと忘れにくいのでそのようになっているそうです。もし、「毎月1日に飲ませているのに、忘れていて今日はもう5日だ!」となっても、まぁ1週間程度なら慌てなくても大丈夫、ということです。ただし、2ヶ月以上忘れた場合は、感染の危険性もありますので、かかりつけの獣医さんにご相談ください。

感染幼虫であるL3になるのは気温が15度から34度である必要があります。それゆえ、予防時期は地域によって異なります。(沖縄では通年投与されているそうです。)予防の時期に関して、詳しくは獣医さんにご相談ください。

現在日本ではいろんなタイプや種類の薬があるようですが、主なものをあげると下記です。

成分
商品名
タイプ
イベルメクチン カルドメック 錠剤・チュアブル
ミルベマイシン ミルベマイシンA 錠剤・顆粒
モキシデクチン モキシデック 錠剤・注射

イベルメクチンはL4のみの駆除、ミルベマイシンはL3〜L5初期も駆除できるなど薬の成分によって駆除できるものが違うそうでうす。

カルドメックチュアブルはフィラリアだけでなく、回虫などの寄生虫の駆除にも効きますが、イベルメクチンという成分はコリー種には副作用が出やすいので、注意が必要です。

そのほか、6ヶ月間効果のある注射タイプのものが最近出てきたようですが、アナフィラキシーショックなどの重大な副作用が多く報告されているため現段階では様子見になっているようです。また、ノミの駆除もできるフロントラインのようなスポットオンタイプも出てきたそうです。
<フィラリアの投薬の注意>
@年の初めの投薬前には必ず血液検査をする
万が一フィラリアに感染していた場合、薬を飲むと血中にいるミクロフィラリアが一気に大量に死んで重篤な症状が出てしまうのです。薬の種類によっては心臓にいる成虫も一気に殺してしまい、緊急手術の必要な急性症状である大静脈症候群(VCS)を起こしてしまう危険性もあります。フィラリア投薬の前は必ず血液検査をして感染していないことを確認してからにしましょう。
A薬は体調のよいときに飲ませ、吐き戻しに注意
今のフィラリアの薬はきちんと飲ませるとほぼ100%予防は可能ですが、それでも「きちんと飲ませたのにフィラリアに感染してしまった!」という可能性もあります。それは、

 1.最後に薬を飲ませてからL3を持った蚊に刺された
 2.薬を飲ませたつもりが、こっそり吐きだしていた
 3.薬を完全に飲ませたのにお腹の調子が悪くて嘔吐や下痢により体外に排出された

ということが考えられます。そうならないように、フィラリアの薬はお腹を壊しているときなど体調の悪いときは避け、薬を飲んだ後はしばらく吐いていないか確認しましょう。
B蚊がいなくなってから1ヶ月後まで
フィラリアの薬は体内に入った幼虫(主にL4)を殺す薬ですので、蚊がいなくなってもその直前に噛まれている(フィラリアが体内に入っている)可能性もあります。その幼虫が約1ヶ月強をかけて血中に入るL5になる前に最後にもう一度駆除しましょう。
Cコリー種は薬の種類に要注意
コリーやシェルティなどにイベルメクチン(カルドメックなど)を投与すると重い副作用が出る可能性があるので、薬の種類は獣医さんと相談して飲ませるようにしてください。

D動物病院ではなくネットなどで手に入れるのは要注意
最近は何でもネットで手に入るようになり、フィラリアの薬もわざわざ獣医さんへ行かなくてもネットで安く手に入るようになっています。しかし、日本ではフィラリア予防薬は「要指示薬」なので、本来獣医さんの処方箋がなければ手に入れられません。ネットで獣医や業者が販売しているのは「獣医師法違反」なのです。海外製品を個人輸入する場合なども、副作用が出るなど何か問題が起こったときに責任の追求が難しいので、よほど詳しい知識がない限りは安易に薬をネットで買うのは注意が必要です。

大切な愛犬を守るのは飼い主の役目です。長寿のためにはしっかり予防してあげましょう。
(フレンチブルドッグ文太部長のロハスな毎日 2008年6月8日の記事より加筆修正)
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