ドッグフェイム 愛犬の健康と長寿を目指して、犬のしつけやお手入れ・病気・健康管理・食餌について
犬飼いのベテランさんも、初心者さんも、一緒に勉強してみませんか?
ホーム ドッグフェイム商品案内 犬の勉強室 会社案内 お問い合わせ
 ホーム > 犬についての勉強室 > その他病気関連 > 去勢する?しない?
犬についての勉強室トップへ
犬を飼う前に
仔犬育て奮闘記
犬のしつけと行動学
犬に関する豆知識
皮膚病関連
歯科関連
感染症関連
その他病気関連
シャンプーについて
お手入れ
健康管理
ドッグマッサージ
食べてはダメなもの
犬の食餌と栄養
その他病気関連
去勢する?しない?
去勢/不妊手術をするかどうかは、それぞれにメリット・デメリットがあり、犬の飼い主にとって悩むことだと思います。 まずは、去勢することのメリットとデメリットを考えてみましょう。

<メリット>
 ・前立腺や精巣など生殖器系の病気が防げる
  (詳しくは 『オス犬の生殖器と生殖器の病気』 参照)
 ・性的ストレスから解放される
 ・子犬のうちに(1歳ぐらいまでに)去勢すると比較的穏やかな性格になる
 ・望まない交配を避けられる
 ・包皮炎(陰茎先端に黄色い膿が付着する)や夢精がなくなる

<デメリット>
 ・ホルモン生成のエネルギーが不要となり、その分太りやすくなる
 ・手術時の麻酔事故や術後のストレス等
 ・子供が作れなくなる

去勢するかしないかは、基本的には飼い主の判断次第ですが、下記の場合は去勢することをお勧めします。

 ・停留精巣(将来精巣腫瘍になる確率が高いため)
 ・現段階で何かしら生殖器系のトラブルがある
 ・繁殖の意図はないがオス・メスで飼っている
 ・常に性的ストレスを感じている


●性的ストレスについて
雄犬には「発情期」というものがなく、逆に言えば発情している雌犬がそばにいれば年中発情することになります。犬は非常に嗅覚の優れた動物であり、ヒート中の雌犬のニオイは2キロ先でも感じ取ることができるとも言われています。ヒート中の雌犬が近所にいるだけで相当のストレスとなる場合もあります。

ストレスがたまると落ち着かなくなったり吠えたり、家の中でマーキングをしたり、家具を破壊したり、など問題行動が増える可能性もありますし、慢性的にストレスを抱えることは様々な病気の原因ともなりえます。あまりにも性的ストレスがひどいようなら去勢も考えてあげたほうがいいでしょう。

また、不妊していない雌犬と一緒に飼っているのであれば、望まない子犬が産まれてしまう可能性とヒート時の犬のストレスを考えると、少なくともどちらかは絶対に去勢/不妊させるべきです。


●性格について
本などには「去勢により大人しくなる」と書かれていますが、去勢すれば問題行動がなくなって突然いい子になる、という意味では決してありません。ですから、たとえば無駄吠えの多い犬を去勢でなんとかしよう、というような考えは間違っています。去勢しても持って生まれた性格は変えられないし、いろんな問題行動の解決にはやはり飼い主のしつけが必要です。

去勢により大人しくなる」というのは「子供のうちに去勢することにより、雄犬の本能からくる攻撃性が抑えられることがある」という意味です。ただ、これはもちろん個体差もあるし、親から受け継いだ元々の性格もありますので、去勢しても乱暴になる犬もいれば、去勢しなくても大人しいままの犬もいます。

一般的には、1歳未満で去勢・避妊すると心が子供のままの永遠の少年な感じの子が多いように思います。去勢していない雄犬よりも縄張り意識が弱く(個体差もあり全くないわけではないと思いますが)、大人になってからも初対面の犬同士でも仲良くできるというのは長所だと思いますが、その反面、なかなか「オトナの落ち着き」が感じられないという可能性はあります。

一度「オトナ」になって縄張り意識を持つようになると未去勢♂同士はどうしても敵対して喧嘩しがちになり、マーキングも激しくなります。一度そうなってしまうと去勢しても元の状態に戻すことはできません。

去勢しないと決めたのなら、精神的な成熟期を向かえる2歳頃になると「誰とでも仲良くできる」という状態ではなくなってしまう可能性があることは覚悟しなくてはいけないし、相手に迷惑をかけないように喧嘩になりがちな愛犬を飼い主がきちんとコントロールできるようにするということはマナーとして最低限必要です。(それは全ての犬にいえることですが。)


●手術時の注意
ご存知のように、フレンチブルドッグなどの短頭種は呼吸器に問題が出やすく、麻酔事故の危険性は大いにあります。麻酔事故を考えると去勢/不妊手術に踏み切れない、という方も多いと思いますし、実際に不幸な事故に見舞われ虹の橋を渡ってしまったワンコもいます。

麻酔に関しては、短頭種をよくわかっておられて経験の多い獣医さんと病院を選び、獣医さんと相談して、そのリスクと処置法等納得のいくまで話を聞いて、「この先生(&病院)なら大丈夫!」と思える病院を探すのが一番ですね。
(フレンチブルドッグ文太部長のロハスな毎日 2009年5月30日の記事より加筆修正)
◆関連記事◆
・オス犬の生殖器と生殖器系の病気
・文太を去勢させていない理由
・メス犬の生殖器と発情周期
・メス犬の生殖器系の病気と不妊手術