ドッグフェイム 文太との生活も、始めから順風満帆だったわけではありません。
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文太との出会い
本格的フレンチブルドッグを家族として迎える決意をしてから、どこからどうやって購入するかもいろいろ調べました。

価格は、と・・・。他の犬種と比べて結構高めです。でも一頭当たりに生まれる仔犬が3〜4頭と少なくて、頭が大きいのでほとんどの場合が帝王切開になるからだとか。ふむふむ。なるほど。 あるブリーダーさんのサイトにあった 「フレンチの繁殖と飼育はものすごく手間がかかるのでその分高額になる。逆にあまりに安価で売っているブリーダーやショップは金儲けのために乱繁殖して、ろくに仔犬の世話もしていない可能性があり、いろんな疾患がある場合が多いので絶対にやめた方がよい。」 という記事を読んで納得しました。

いろんなブリーダーさんのサイトを拝見していくうち、良いブリーダーさんは本当に犬のことを考え、気の遠くなりそうなぐらいブリーディングの勉強をして、いろんな努力と苦労をされて繁殖されているということを知りました。ただ単に「犬に子供を産ませて売っている」というわけではない、と。

そこで「命をお金で買う」という以前の私の考え方が変わりました。どんな命でも値段をつけることなんてやっぱりできないんだと思います。私の勝手な解釈かもしれませんが、仔犬の値段、それは命の値段ではなく、これから十数年家族として過ごす犬の生命をこの世に授けてくださり、丈夫に育ててくださった方への謝礼なのだと思います。ですから、金儲けしか考えていないような人にお金なんてびた一文払いたくないので、仔犬選びはよく考えて慎重にしよう、と思いました。

まだ仕事を辞めるまでには時間がありましたし、焦る必要は全然ないので、とりあえずネットで調べて、これはと思うブリーダーさんと、仔犬がいればいろんな犬舎を見学させてもらって、どれだけ時間がかかっても自分が一番納得のいく形で仔犬を迎えようと思っていました。

そうやって調べていくうちに見つけたのが京都にあるフレンチブルドッグ専門のショップでした。普通のペットショップと違って店頭とは別に保育所があり専属のトレーナーさんもそこに何人かいて、普段はそこでのびのびと他の仔犬と遊んだり、定期的に運動をしたり、しつけをしたりしているとのこと。(残念ながら、現在はもうなくなっています。)

ブリーダーさんじゃなくてショップだけど、ガラスケースに陳列されているわけじゃないし、なかなかよさそうです。ほかとは違うコンセプトも気に入りました。ここなら一応国内外の優良ブリーダーから健康優良な仔犬だけを厳選しているそうで、ちゃんとした世話もしているようだし、何よりも仔犬に対しての愛情が感じられました。

兎にも角にも、その店は当時住んでいたところから近かったし、フレンチの仔犬を実際に見てみたいということもあり、一応購入先の候補のひとつとして見学に行くことにしました。

行ってみると店先にはブリンドルの女の子がいました。ああ、これが夢にまで見たフレンチの仔犬!!やっぱりかわいい〜〜〜。消毒を済ませて一緒に遊ばせてもらいました。おぼつかない足取りであっちへ行ったりこっちにきたり。かと思えば靴紐を一生懸命噛んでみたり。遊んでもらっているのが嬉しくてしょうがないという感じでした。・・・でも。

そのコは本当に元気いっぱいで愛嬌があってカワイイのだけれど、何かが違う。『このコだ!』という感覚はありませんでした。実際に仔犬を見たら連れて帰りたくなるかも、と思っていましたが、この子は運命の子ではないんだな〜、と思いました。

店頭にはそのときはその子しかいなかったけど、保育所の方には何匹か別の子がいるというので、資料を見せてもらいました。その中に『文太』がいたのです。(当時は別の仮称で呼ばれていましたが。)写真を見た瞬間ぞくぞくしました。「この子だ!!」と思いました。お店の人のお勧めは、ブリンドルのがっちりした男の子だったけど、私はもう『文太』に釘付けでした。絶対この子がいい、絶対この子がいい、絶対この子がいい!私の中の第六感が訴えていました。

でも、そのときは「とりあえずフレンチの仔犬を見てみたい」という目的で来ただけであって、まだ何の準備もできていないし、保育所にいる仔犬全部の資料をもらっただけでその日は帰りました。

一目惚れした幼き頃の文太の写真

その日家に帰ってからも心の中では保育所にいるあの仔犬のことでいっぱいでした。まだ実際に会ったわけでもないのに。何度も何度もあの子の写真を眺めてみました。あの子がうちにいて一緒に暮らしているところを想像するとわくわくしました。もはや自分の犬のような気持ちになってしまっていました。でも、そのときはまだ仕事を辞める1ヶ月前。今家族に迎え入れてもちゃんと面倒を見られません。ちょっと冷静になって考えてみようと思いました。 

いやいや、あかん、あかん。こんなに慌てて決めてしまったらあかんやろ。もっとじっくり考えていろんな犬舎、いろんな仔犬を見せてもらってから決めるはずやったやん。あの子のほかにももっといい子がいるかもしれへん。今飼えへん状態やねんやったら、あの子は運命の子じゃないのかも・・・。

そう思ってそれからまたインターネットで仔犬情報を片っ端から見てみました。どの子もかわいいけど正直みんな似たり寄ったりに思えました。あんなにはっきり「この子!」と思える子が他に見つかりません。

どうしよう。本当にあの子が運命の子なのかも。でも、実際に会ってみるまではまだわからない。・・・でも、そうこうしているうちにあの子が他の家族の元に行ってしまったら?

堂々巡りで考えあぐねているうち、どうしても一度会いたくなってしまいました。会って確かめたかったのです。あの子が本当に運命の子なのかどうか。会えばまた印象は変わるかもしれない。こないだ店にいたブリンドルの女の子のときのように「このコじゃない」と思うかもしれない。いてもたってもいられなくなったので、その週末、保育所から店頭に連れてきてもらって会う約束をしたのです。

そして、約束の8月末の土曜日。『文太』と初めての対面。それまでケージでお昼寝していたという彼をショップの人が連れてきてくれて私に渡してくれました。初めて文太をこの腕に抱いた感触は今でもはっきりと覚えています。

彼はまだ眠いのか抱き上げると私の腕の中で寝てしまいました。時々目が覚めて私を見上げては「あんた誰?」とでも言いたげな顔でじっと見つめています。うるうるした瞳。小さくて、頼りなくて、かわいくて、愛しくて・・・。私は子供を生んだことはないのですけど、文太を抱っこした瞬間、それはそれはもう・・・

母乳が出るかと思いました。

そうこうしているうちに文太は起きだしてうろうろし始めました。色んなものに興味津々であっちへ行ったりこっちへ来たり元気いっぱいです。名前を呼ぶと嬉しそうに私たちの方に近づいてきて手や足にじゃれついてきました。そのとき私はもう「この子はうちに連れて帰る!」と決めていました。いや、正確に言うと、初めて文太の写真を見たときから私の心はもう決まっていたのだと思います。

でも、一応健康状態についてはお店の人に確認しました。それまで病気等一切ない健康優良児とのこと。しつけの本に書いてあったとおり、身体の状態もしっかりこの目で確かめました。目がイキイキしているか、目ヤニで汚れていないか、耳の中が清潔できれいか、悪臭はしていないか、お尻周りは汚れていないか、鼻は湿っているか、口の中が悪臭がしないか、等々。毛艶もよく、皮膚にも異常は見られません。よし、合格!

お店の人から生命保障等の説明を受け、購入手続きをして引き渡しを次の週の土曜日に指定し、その日はお別れしました。
(フレンチブルドッグ文太部長のロハスな毎日 2006年3月5日年3月12日の記事より加筆修正)