ドッグフェイム 文太との生活も、始めから順風満帆だったわけではありません。
犬一年生と飼い主一年生の、苦労と闘いの波乱万丈な日々の話。
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文太、里子生活の巻
文太がうちにやってきて二日目、しつけ本のマニュアル通りには全くうまくいかず、自分の考えの甘さを痛感し、次の日からひとりで留守番させておくつもりでしたが、どう考えてもそれは無理そうだと思った私はある決意をしました。それは、文太を迎える前に万が一無理だったらそうしよう、とちらっと思っていたことでしたが、まさか本当にそうなるとは思ってもいなかったこと・・・。 それは何かと言いますと・・・ズバリ!!里子に出すことです。

・・・と言ってももちろん他人の手に委ねるのではなく、私が仕事を辞めるまでの一ヶ月間、私の実家に預かってもらうことにしました。そして、私も文太と一緒に実家に居候させてもらって実家から通勤し、昼間は両親に面倒を見てもらうことにしたのです。幸いなことにうちの両親にそのことをお願いすると、むしろ仔犬が来ることを喜んでくれて「なんやったらこのままうちの子になってもエエよ♪」と何度も言われました・・・。

そういうわけでその日の夜、ドナドナド〜ナ〜ド〜ナ〜と文太を連れて実家へ。実家までの1時間半ほどの車中、助手席の私のひざの上で落ち着きなくウロウロしている文太を見てなんだかとても申し訳なく思って、何度も「ごめんな、ごめんな。」と謝っていました。

何があっても自分で責任持って育てるって覚悟やったのに、たったの二日で両親に頼ることになろうとは・・・。自分の考えの甘さと不甲斐なさを深く深く反省しつつ、それでも文太を家族に迎え入れたことは絶対に間違ってなかったと信じていたので、ここはひとつ素直にありがたく両親の好意に甘えて協力も得て、これから自分が文太にできることを精一杯しよう、どんな状況でもたっぷり愛情を注いでいこう、と心に決めました。

そんなわけで始まった文太の里子生活。実は一番の被害者は実家のやんちゃ姫、猫のミユでした。突然変なのがやってきて、お気に入りの昼寝&外の監視スポットだった私の部屋への出入りが禁止になってしまったのですから。仲良くしてくれたらな〜と思ってクレート越しに対面させてみたのですが、文太は喜んでいましたが気の強いミユの方が本気で威嚇して噛み付かんばかりの勢いだったので、仕方なく文太を私の部屋に隔離し、ミユをそこには出入り禁止にしておくことにしたのです。プンプン怒っているミユには毎日ご機嫌とっておきました。

その一ヶ月間、仕事は引き継ぎもあり目が回るほどものすごく忙しかったのですが、毎日お昼も食べずに猛烈な勢いで仕事をして、家でできる仕事は持ち帰り、余程のことがない限り5時で仕事を済ませて猛ダッシュで文太の待つ実家へと帰りました。どんなに大変でも帰って文太の嬉しそうな顔を見ると毎日どんなに癒されたことか・・・。

ただ、困ったことに相変わらずひとりにされると鳴くというのは続いていました。両親にも「できるだけ鳴いても無視して、留守番できるように練習させて」とお願いしていたのですが、私と同じく、両親ともにかわいいかわいい子犬が哀しそうな声でキャンキャン鳴いているのを放っておけるわけがありません。父と母は代わりばんこにほとんどずっとどちらかが文太のいる私の部屋にいて文太に付き添ってくれていたようでした。

文太は分離不安だったのだと思います。普段は基本的にはサークルの中にいて、時々外に出して遊んでもらっていましたが、文太が鳴くのは「外に出して!遊ばせて!」と言っているわけではなく、誰かが部屋に一緒にいるとちゃんとサークルの中で一人で遊んだり寝たりしていましたが、一人にされると鳴いていたのです。

分離不安となると、やっぱり「鳴いても無視する」という方法が解決になるとは思えません。じっくり時間をかけて「ひとりでも大丈夫だよ」ということを教えてあげる必要があります。そして、その訓練はやはり私が仕事を辞めてからゆっくり時間をとれるようになってから私自身でするべきだと思い、また鳴くのを放っておくことによって吠え癖がついてしまうかもしれないので、両親にも「鳴いても無視」を強要するのはやめて、とりあえず実家にいる間は文太が鳴かないように誰かが一緒にいてあげることにしました。

この生後4ヶ月という一番の成長期の一ヶ月間にそんな甘やかすようなことをして今後どんな結果になるかわからないという不安はありました。でも、ずっと一緒に暮らすのなら家族にはしつけの方法を統一する必要がありますが、両親にしてみれば文太との生活は1ヶ月という期間限定ですから、思いっきり可愛がりたかったでしょうし、私の勝手で連れてきたのですから私のやり方を両親に押し付けるわけにいかないと思ったのです。

それに、私としてもそのときは会社から帰ってきてから数時間という限られた時間しか一緒にいられないのに、帰るなり厳しいしつけをしたくないというのが本音でした。どんなに疲れて帰ってきても文太と遊ぶのはすごく楽しかったので、その一ヶ月はあまり厳しいしつけはせず、トイレのしつけなど最低限のことを教えるだけで、後は楽しく遊んでまずは文太と仲良くなって信頼関係を築いていこうと思ったのでした。
(フレンチブルドッグ文太部長のロハスな毎日 2006年3月26日の記事より加筆修正)