ドッグフェイム 文太との生活も、始めから順風満帆だったわけではありません。
犬一年生と飼い主一年生の、苦労と闘いの波乱万丈な日々の話。
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脱獄の末・・・
文太を留守番させるようになってから何週間か経ち、初めのうちは30分ぐらいだったのが、45分、1時間、1時間半、とだんだん留守番の時間を増やしていきました。2時間ぐらいは大丈夫かな〜という感じになったある日、帰ってみるとハウスで寝ているはずの文太が玄関のガラス戸越しに見えるではないですか!

え!? なんでそこにおるねん!?

慌てて玄関の戸を開けると嬉しそうにじゃれついてくる文太。そして部屋の中はというと・・・

なんぢゃこりゃぁ〜〜〜っ!?

という恐ろしい散らかりよう・・・。そう。文太がサークルから脱走して暴れていたのです。
ティッシュペーパーは中身が全部出されて部屋中雲の上のようになっており、ありとあらゆるものが散乱し、部屋のあちこちにおしっことうんちのあと・・・しかもうんちの形跡はあるものの『ブツ』はなく、食べてしまった模様。

あまりの惨状にしばらく呆然としつつ、まずは無邪気に嬉しそうに甘えている文太を無言・無表情で抱いて体のチェック。怪我はしてないか、変なものを食べてないか、隅々までチェックし、特に異常はなさそうだとわかるとホッとすると同時に怒りが湧いてきました。でも、現行犯ではないので今怒っても文太には何で怒られているのかわからないため、とりあえず文太をハウスに入れて、独り言のようにブツブツ文句を言いながら散らかった部屋の掃除をしました。

もう一度ハウスの状態を言いますと、サークルとクレートを入り口どうしでくっつけて自由に行き来できるようにし、サークル部分はトイレ、クレート部分は寝るところとしていました。クレートだけで留守番できればそれがベストだったのかもしれませんが、文太はトイレが近いのかストレスからか、クレートだけにしているとクレート内でお漏らし(?)をしていたので、いつでもトイレに行ける状態にしておく必要があったのです。(その状態でいると、一応トイレはちゃんとサークル内のトイレシートの上でしていました。)

でも、サークルとクレートをくっつけると言ってももともと別のものなので、サークル部分からクレーとをちょっと押すとすぐに離れて脱出できる状態ではありました。なので、クレートの外側にものすごく重たい本が入ったダンボールを置いて、脱走防止をしていたのです。 でも、火事場のバカ力なのでしょうか、結果的にはそれでも出てこられてしまったのです。人の気配がないので必死で脱出して、誰もいないとわかると怒りからか不安からか、ありとあらゆるものに八つ当たり(?)していたのでしょう。

今まで留守番ができるようになったと思っていたのは、ただ単に文太が寝ている間に私が出て行って起きるまでに帰ってきていただけだということです。これには参りましたが、脱獄して悪戯をするとなると困るので、一度私が家にいるときに留守番させるのと同じ状態で文太をハウスに入れ、カバーをかけて私の力でもちょっとやそっとじゃ動かないようなものを置いてそのままに実験してみました。

数分後。

一度脱獄成功したことでコツをつかんだのでしょうか、外で見ているとものすごい勢いで器用に重しをちょっとずつ押しのけて隙間を開け、出てきました・・・。「えへ。ボク、出てきたヨ♪」と私の姿を見つけて喜んでいます・・・。

あかんがなっ!

あの重さを押しのけるとはなんちゅう力やと半ば感心しつつ、また悩みました。絶対に動かないようなものを置いてバリケードを作ろうかとも思いましたが、これ以上のものを作るとなんだか外から見ていてあきらかに「閉じ込めてる」という感じで、不憫に思えてきたのです。それに、そんなことをしても根本的な解決にはならないような気がしました。前にも書いたように、「暗くて狭いところ」は明らかに文太にとって落ち着ける場所ではないようなのです。

留守番のときには退屈しないようにおもちゃなどを与えるといいと本には書いてありますが、文太はどんなに好きなおもちゃでも、私と一緒に遊んでもらいたがって一人では遊ぼうとはしません。一般的には留守番の強力助っ人であるデンタルコングでさえもハウスの中では見向きもしません。かと言ってガムなどは飲み込んでしまう危険性があるので、留守番のときには与えられません。

そこで、思いきって玄関つづきの部屋に留守番の間文太を開放することにしました。文太がリビングでよく寝ていたお気に入りのクッションをベッドにして置き、その隣に一応クレートとトイレも置き、文太が届く範囲にはモノを全て片付けて何もないようにした常態で留守番させることにしました。

初めのうちはやはりそんな状態で大丈夫かどうかものすごく心配だったので、出かけるフリをしてこっそり裏から文太のいる隣の部屋へ入って文太の様子を伺っていました。出かける前には一応コングにおやつを詰めて与え、一生懸命取り出そうとしているときにこっそり家を出ました。(と言っても出かけたのはバレていましたが。)

文太は初めのうちはコングに夢中なようで、ゴロンゴロン転がしてはおやつをむしゃむしゃ食べる音がしています。それが終わるとベッドでおとなしく寝ているようでした。2時間ほど隣で様子を伺ったあと、またこっそり裏から出てきて今度は玄関から帰ってきたフリをしました。喜んで迎える文太。私もこの調子だと大丈夫そうかな〜と部屋を見てみるとおしっこが・・・。でも、それ以外には悪戯もしていなかったので、これからはサークルに閉じ込めるのではなく、部屋に開放したまま留守番させることにしました。

毎日2時間ずつぐらいその状態で留守番をさせました。出かける用事がないときも、出かけるフリをしてまた隣の部屋で時々様子を伺って留守番の練習をしました。出かける前には思いっきり遊んで疲れされたあとでコングを与えて出かけると、鳴きもせずしばらくするとおとなしくベッドで寝ているようでした。文太の届く範囲にモノを置いてなかったこともありますが、かじり癖もなく家の中のものを破壊することもなく、ハウスに閉じ込めて脱獄したときのような悪戯は一切ありませんでした。

ただひとつ、毎回必ずどこかにおしっこを漏らしていることを除いては。
(フレンチブルドッグ文太部長のロハスな毎日 2006年4月9日の記事より加筆修正)